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浜松から眺める「おうし座」/広報はままつ2020年12月号こぼればなし
冬は、空気が澄んで星空がきれいに見えます。晴れた夜には星空を眺めてみてはいかがでしょうか。広報はままつ12月号の「出世大名家康くんのおでかけ日記」では、浜松の星空スポットなどを紹介しました。
冬を代表する星座「おうし座」には、「ヒアデス星団」と「プレアデス星団(すばる)」という、2つの星団があります。これらで、おうしの顔と肩をかたちづくっています。
![スクリーンショット 2020-12-07 11.16.55_4215_marked](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40353471/picture_pc_3d9f3cb28233f44098d6eaadfb9e56e9.png?width=1200)
![3おうし座(線・絵)星図_25789_marked](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40368256/picture_pc_9126312a4829644829a78f9926aed192.jpg?width=1200)
(StellaNavigator11で作成)
ここで取材のなかでのこぼれ話を一つ......
遠州地方の方言には「スワリ星」という言葉があります。これは、「プレアデス星団(すばる)」を指し、
“スワリ星の夜明けに沈む頃が麦のまき時”
という伝承があります。「すばる」は、ほかにも「ツヅラ星(旧小笠地区)」「イッショ星(磐田地区)」「ムツナリサマ(旧浜名郡)」などと呼ばれていたそうです。
参考「遠州天文発掘行」(発行/浜松スペースハンタークラブ、1980年)
5、6個ほどの青白い星たちの輝きを肉眼でも確認できる「すばる」は、古くから美しい星として親しまれてきました。天体が小さく集まっている様子はかわいらしく見えます。おうし座の2つの星団は、大きなガスのかたまりから、同時に複数の星が誕生した幼い星の集団で、「星の幼稚園」に例えられます。ただ、“幼い星”といっても、それは天体にとっての話。「すばる」は6000万歳、ヒアデス星団は6億3000万歳だそうです。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40359015/picture_pc_dab1f7a7a4a770745dafee61accfd573.jpg)
上の画像は、双眼鏡で見たときに、おうしの顔部分(ヒアデス星団とアルデバラン)がどう見えるか再現したもの(提供:浜松市天文台)。取材先の天文台からは「すばるもいいですが、おうしの顔もキラキラがレンズいっぱいに広がって素敵ですよ」とのことです。ぜひご覧になってみてください!
浜松市天文台
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/s-kumin/hao/
(静岡県浜松市中央区福島町242-1 TEL 425-9158)
開館時間:
【火・水・木曜日】午前9時~午後5時30分
【金・土・日曜日】午後1時~9時
休館日:
月曜日、祝日、12月28日(金曜日)~1月4日(月曜日)
https://www.facebook.com/hamamatsu.tenmondai
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記事中で紹介している住所は、2024年1月1日の行政区再編後の住所に修正しました